大気のありがたみ
大気がわたしたちに対して果たしている役割は、はかりしれず大きいものです。
たとえば、赤道付近で暖まった空気は、風となって緯度の高い地域に熱を運びます。
こうした大気の働きがなかったら、赤道付近の緯度の低い地域は、いまよりはるかに暑く、高緯度の地域は現在よりもっともっと寒いはずです。
大気中には酸素が多く含まれていて、あらゆる生物がそれによって生命を保っていられます。
人類が万物の霊長として地球上に君臨していられるのは火を使えるからだといわれますが、大気中に酸素がなかったら、火は燃えません。
さらに、この酸素は成層圏のオゾンの元となるのです。
オゾンによって、太陽からの有害な紫外線のほぼ全量が遮断されているのです。
そして、大気中にふくまれる水分(水蒸気)のおかげで、大陸の奥地でも雨が降り、土が潤され、草木が育つことができるのです。
早創期の地球の大気に大量に含まれていた二酸化炭素(co2)は、いまでも微量に残っていますが、二酸化炭素は、熱赤外線を透過させにくい性質をもっているので、熱が地表から宇宙に逃げていくのをさえぎる働きをしています。
「温室効果ガス」といわれるのはこのためですね。
逆に、二酸化炭素や水蒸気がまったくなかったら、地球の気温は、いまよりおよそ30度も低くなってしまうといわれます。